「切ってみよう」近所の赤ちゃんを刺殺、遺体を物干しに縛り上げる
1975年8月18日、鹿児島県出水郡の農家で、産まれたばかりの赤ちゃん(生後18日の女の子)が、近所の男児(5歳)とその妹(2歳)、この2人の従兄弟である男児(3歳)に殺害された。
3人は、近所で生まれたばかりの女の嬰児(生後18日)を見に行こうといって、家人が留守の間に、家に上がり込んだ。
赤ちゃんの寝顔を見ているうち、3歳の男児が「包丁で切ってみよう」と言い出だした。これに、5歳の男の子もうなづき、台所から包丁を持ち出して、赤ちゃんの足首に突き刺した。
その瞬間に、赤ちゃんが火がついたように泣き出したので、子供達は庭にあったテレビ台の脚を拾ってきて、赤ちゃんの顔面や頭を滅多打ちにした。
そしてその後、嬰児の遺体を庭に引きずり出して物干しに犬の鎖で縛りつけた。
両親と、嬰児の叔母にあたる(15歳)の3人は、自宅側の養蚕小屋で作業をしており、1時間ごとに交代で赤ちゃんの様子を見にいくようにしていた。
叔母が様子を見にいったところ、包丁を持った男子と血まみれの赤ちゃんを発見。すぐさま病院に運んだが、翌日、頭蓋骨骨折による脳内出血で死亡した。
調べに対し、男児らは「テレビのマネをした」と供述。男児らはよく刑事ドラマを観ていたという。
新潮45(2006年8月号)の取材(「恐るべき子ども」の特集記事)によると、近所の人の話では「兄妹の母親は、子供たちの前で亭主に包丁を突きつけるようなこともあったし、そのせいか、5歳の男の子は生きたヘビやカエルを噛んだりする異常なところがあった」という。