事件・事故

神戸中3いじめ自殺隠蔽事件

市教委が「いじめ隠蔽」指示を認める

神戸市垂水区で2016年に市立中学3年の女子生徒が自殺し、いじめに関するメモが隠蔽(いんぺい)された問題で、当時の校長に隠蔽を指示した市教育委員会の首席指導主事が2018年4月12日夜、問題の発覚後初めて遺族の母親と面会し、謝罪した。

市教委によると、遺族の要望を受け、約1時間半にわたって面談。首席指導主事は面談の冒頭で、「私の軽率な判断でご心労をおかけして申し訳ない」と母親に謝罪した。いじめをうかがわせるメモについて、「当時の校長と自分で出さないと判断した」と説明したという。

「今さら出せない」「先生、腹くくってください」

隠蔽されたメモは女子生徒の自殺から5日後の2016年10月11日、教員が生徒から聞き取って作成。いじめの内容や、いじめを行ったとされる生徒の名前などが記載されていた。

自殺直後に教員が同級生らから聞き取り調査をしていたことを知った遺族からその内容を知りたいという要望を受けた当時の校長は、自殺から数カ月後にメモの存在が明らかになることで遺族から反発を受けることを懸念。

2017年3月1日、市教委の首席指導主事に対応を相談したところ、

「(遺族への)情報開示が終わっているので今さら出せない。出せば(再度、情報開示請求が出され)マスキング作業などの事務処理が増える」

としてメモは存在しないと伝えるよう指示されたため、校長は同3月6日、遺族側に「メモは残していない」と回答した。同主事は課長級だが、校長を指導する立場だった。

「辛かったが、知りたい」

「(描かれたのは)中2やと思うんです。2、3歳の頃から絵を描くのが大好きで」

女子生徒の母親

やさしく微笑む少女の絵、中学2年生の時に描かれた自画像だ。少女はこの絵を描いた翌年、自ら命を絶った。2016年10月6日、神戸市垂水区の川で市立中学3年の女子生徒が遺体で見つかった。

「何回も校長先生とか担任の先生とかに聞いたんですが、何もわからない、気づかなかったと。話を生徒の方から聞かせてもらったり、娘の辛かった学校生活の話を聞くことは本当に辛かったですし、でもそれでも知りたかった」

女子生徒の母親

自殺の4日後、母親は仲が良かった複数の同級生から「学校でいじめがあった」と伝えられた。

「悪口を広められる、服装が気持ち悪いとか顔面凶器なんていうあだ名とか、それを聞こえるように男子生徒が言っていたと」

女子生徒の母親

このあと、神戸市教育委員会はいじめを調査する第三者委員会を設置したが、そのメンバーは教育委員会の付属機関から集められ、いわば身内で作られた組織だった。そして自殺から10か月後のおととし8月、第三者委員会は、いじめがあったことは認めたものの、「自殺の直接の要因ではない」と結論付けた。この報告書を受け取った母親は…

「この報告書を受け入れられないです。多くの同級生が聞き取りに応じてくれたりしたのに、それがちゃんといかされてない」

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